土曜日だけオープンするカフェが逗子にある。その名も「アンドサタデー 珈琲と編集と」。オーナーは市内在住で都内の会社に勤める庄司賢吾さん、真帆さん夫妻。新しい働き方の実践者としても注目を集める2人に話を聞いた。
新逗子駅から葉山方面へ向かうと右手に見える「タパス酒場アル」(逗子市逗子6の5の9)。2人が「間借り」し、営業しているのがここだ。
10人も入ればいっぱいになる店内には、オープンと同時に20代から子育て世代を中心に続々と人が集まってくる。ハンドドリップで丁寧に淹れたコーヒーや手作りスイーツはもちろん、庄司夫妻との会話や、客同士のコミュニケーションが目当てという人も多い。初めて会った人と気軽に語り合える。そんなアットホームなバーのような雰囲気が漂う。
働き方にも注目
賢吾さんは編集者、真帆さんは飲食店のプロデュース業に携わっており、平日は都内の会社に勤めている。そんな2人が都内から逗子に移住してきたのは昨年2月。海近くでのゆったりした生活を求めてのことだった。もともと人が集まる場作りに興味があり、行きつけだった飲食店で「逗子には美味しいコーヒーを楽しめる場所が少ない。週末だけでもカフェをやれたら良いのに」と話していたところ、「やってみれば」とオーナーが背中を押してくれたという。
その後はとんとん拍子で話が進み、逗子に来てから5カ月目に初めて営業。ファンを増やし、今年9月から現在の場所に移った。「移住した当初は知り合いがいなかったけど、今ではたくさん友達ができた。逗子での暮らしが断然楽しくなりました」と語る真帆さん。ここでの出会いをきっかけに店内でコンサートを開いたり、イベントの企画やビジネスの種が生まれている。
このユニークなコンセプトや働き方は注目を集め、都内や台湾のイベントに出店するなど活躍の場を広げている。「アンドサタデーはライフワーク。近い将来、自分たちの店を持ち、より逗子が面白くなるような“場”を作りたい」と賢吾さんは充実した表情で話した。
マルシェ出店
「アンドサタデー」は11月18日(日)、逗子海岸ロードオアシスで開かれる「うみ・そらマルシェ」に出店する。豊かな逗子暮らしを体感してもらおうと、市観光協会が主催するこの催し。市内で起業したベーカリーなど14店が出店する。午前11時から午後3時まで。イベントに関する問い合わせは同協会【電話】046・873・1111へ。
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