売られている絵本に点字を打った透明なシートを挟み、見える人も見えない人も一緒に読むことができる“ユニバーサル絵本”。日本で唯一制作し貸し出しもしているユニリーフ(葉山町一色)がこのほど、制作数1千冊を達成した。
視覚障害のある娘を持つ大下利栄子さんが活動を始めたのは2008年。イギリスで30年以上の歴史を持ち、1万冊以上の蔵書を持つ「クリアビジョン」プロジェクトを知ったのがきっかけだった。「それまで点字の絵本には絵がなかった。家族や友達と一緒に楽しめるのに共感した」という。
その後は専門家とともに諸外国の先進例を参考にしながら試行錯誤を重ねた。最初に作った絵本を開きながら「手本となるものがなかったので、利用者さんの声を参考にしながらひとつずつ改良しました」と振り返る。
あす6月15日(土)には「1000冊記念!感謝のつどい」を午前11時から午後3時までカフェテーロ葉山(葉山町一色1532、【電話】046・874・9061)で開く。入場無料。大下さんは「多くの方の善意に支えられて活動を続けられている。絵本を展示するので、興味のある方は覗きに来てください」と話している。
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