新型コロナウイルスと最前線で闘う医療従事者を食で応援しようと、葉山町の有志が弁当を届けている。地元産の食材をふんだんに使ったヘルシーな献立で、医療従事者たちからは「昼食は唯一ホッとできる時間。いつも楽しみにしている」との声が寄せられている。
湘南国際村センターは、4月から県が全館借り上げ、新型コロナウイルス感染症陽性患者のうち、軽症者の宿泊療養施設として運営されている。施設には厳格な感染症対策が施されており、県の職員のほか、医療従事者が患者を受け入れている。
そんな中、SNSで働く人たちが食に困っているという情報を得た町在住の土屋由美さんが手作り弁当を届けることを発案した。葉山町でかつて「cafe manimani」を営み、現在は料理教室やケータリングを行っている土屋さん。地域で活動する団体や企業の協力を得て、5月中旬から配達している。
これまでタコライスやカレー、から揚げ弁当など、飽きないようメニューの選定にも工夫を凝らしている。先月30日には、佐島で獲れたアジのフライやその出汁で炊いたご飯、自家製の浅漬けや夏野菜の含ませ煮などが入った弁当13個を手渡し。受け取った県職員は「いつも美味しくいただいており、元気に繋がっている」と感謝を伝えた。
「お弁当を楽しみに頑張っている」と手紙を以前、看護師からもらったという土屋さんは「これからも食を通じて元気を届けたい」と話した。
逗子・葉山版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|