コロナ禍の対応としてオンライン学習が広まる中、全ての子どもたちに端末やネット環境を整備し、学習環境の充実につなげようと、教育関係者が奔走している。
「逗子の子どもネット環境サポート」と題したプロジェクトを行っているのは、今年3月末まで教育長を務めていた村松雅さん。国のGIGAスクール構想実現に向け、逗子市では今年度末までに市立小中学校の児童・生徒に情報端末の配布をするとしている。しかし、休校措置に伴う情報伝達や学習機会の確保がオンラインで推進されるなか、自宅で十分なネット環境がなかったり、親が在宅勤務になったことで家のパソコンを使えない子どもがいることを知った村松さんは「市民の立場でできることを」と発案したという。
5月に活動をはじめ、使わなくなったパソコンやタブレットを広く募った。また、提供を受けた端末のセットアップなどを担う整備ボランティアも募集。Wi-Fi環境の整った店舗などに、一部を学習スペースとして利用できるよう協力を仰いだ。今月4日までにノートパソコンなど20台の端末が集まり、11組の家族に手渡ししたほか、学習で使用可能な場所を3カ所確保したという。
村松さんは「教育委員会をはじめ、沢山の方にご協力いただいた。端末が行き渡るまでの”つなぎ”の事業だが、子どもたちのためになったら」と語った。端末の寄付は現在も受付中。問い合わせは【メール】muramatsu.masashi@gmail.comへ。
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