逗子の景観まちづくり瓦版 第五十三号
「今日はどこ集合?」中村 千乃
逗子に住み5年経ち、子どもを中心に知り合いが増えた。そしてその人たちを家に呼んだり呼ばれたりする機会がとても増えた。もちろんおいしい気さくなお店も多いので外食もするが、子どもたちがまだ小さくゆっくり食事できないので、「うち食」が確実に増えた。そしてその気楽さに味をしめ、ママ友、大人だけでの飲み会などでも「うち食」が増えつつある。
私は子どもを産むまで都内に住んでおり、仕事終わりや休みの日に友達と会う時は外食だった。結婚、引っ越し、家を建てたなど大きな理由がなければ家に呼ばれることはなかった。しかし今、月に2回以上のペースでポットラックパーティー(一人一品持ち寄る食事会)が開かれる。持ち寄るおかずは事前にご飯系、野菜系、肉、おやつなどなんとなく打ち合わせる。これのおかげでお金を払って料理教室に行かなくても持ち寄りのおかずのレシピ(その家でおいしいものを持ってくるから味は保証されている)を聞ける。
料理の腕に自信がない、時間がない場合、逗子にはおいしいパン屋も多いし駅前の魚屋や小坪漁港で刺身用に捌いて持っていってもよろこばれる。
友人宅、海、週末ならば池子の森。木陰にレジャーシート敷いて、持ち寄りのご飯を食べて、ポップアップテントの中で赤ちゃんは昼寝、ママ達はおしゃべり、子どもたちは花摘みしたり、虫を捕まえたり。またおなかがすけばおやつを食べに戻ってきて。
肩ひじ張らないこの感じが子育てしやすいエリアとして逗子が選ばれる理由なのかもしれない。
瓦版第53号平成28年
10月15日発行より転載
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