葉山町が毎月発行している「広報葉山」12月号が神奈川県広報コンクールで最優秀賞を受賞した。3年連続、直近7年間で6回目。担当職員は「より広範なテーマをわかりやすく町民の皆さんに伝えていきたい」と意気込みを新たにしている。
入選した12月号では、「性のあり方を考える」と題した特集を掲載。葉山町が昨年7月から「パートナーシップ宣誓制度」を開始したことを受け、テーマにしたという。記事では制度の趣旨説明のほか、日常の何気ない言葉使いの振り返り、当事者のインタビューを掲載。担当した政策課の河野香織さんは「自分事として躊躇せずに具体的な行動に繋げられるようメッセージを込めた」と語る。
講評では、「時代にかなった内容で意欲的な取り組み。自分が住んでいる町が、多様性を尊重していることを示すことは、当事者にとって大きな安心感につながる」と評価された。全国広報コンクールに推薦されており、その結果は6月頃に発表される。
多様性問う上映会
「LGBTQ」や「性的マイノリティ」という言葉が浸透してきた今、当事者たちの声を丁寧に聞き、多様性の意味を問いかけるドキュメンタリー映画『であること』の上映会が逗子市の映画館シネマアミーゴで行われる。
「情熱大陸」などこれまで数々のドキュメンタリー番組を制作してきた和田萌さんが監督を務め、テレビやCMの海外ロケコーディネーターなどを行っている西山ももこさんがプロデューサーを務める。
「インティマシー・コーディネーター」の資格を持つ西山さん。テレビや映画における、いわゆる「濡れ場」の撮影現場で制作と俳優の仲介を行う職種でハリウッドなど欧米では広まっている。国内で資格を持っているのは西山さんだけという。
映画製作のきっけも、撮影現場で感じた違和感だった。「ある番組の編集会議で『ゲイの話は触れられない』という言葉に強い違和感を持った。性的マイノリティと一括りにされている人たちは本当のところどう思っているのかにスポットを当て、多くの人に届けたいと思った」と振り返る。西山さんたちは自主上映の費用を集めるクラウドファンディングを実施し、上映会を行っている。知人の紹介や逗子市がパートナーシップ制度を導入したことなどを知り、シネマアミーゴを会場に選んだ。
入場無料で1ドリンクオーダー制。上映は3月6日(土)午後5時30分、7日(日)午後3時、10日(水)午後0時30分、11日(木)午後3時、12日(金)と13日(土)は午後5時30分スタート。上映時間は94分で各回とも定員15人。予約はシネマアミーゴまたは西山さん【メール】being.dearukoto@gmail.comへ。
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