東逗子駅開業70周年実行委員会の相談役に就任した 三田村 鳳治さん 逗子市在住 100歳
先人たちの想い 後世に
○…4月1日に開業70周年を迎えた東逗子駅。その請願運動で中心的な役割を果たした「生き証人」だ。「かつての歴史を伝えたい」との想いが地元有志に火をつけ、記念事業に向けた準備がスタート。「街のため、未来のためにと奔走した先人たちがいたことを知ってほしい」
○…沼間の法勝寺に生れた。当時は畑や田んぼが広がるのどかな場所で、逗子の小学校まで毎日、舗装されていない道路を歩いて通った。「自家用車なんてない時代。大人も子どもも大変な思いをしてた」。戦前から駅設置を要望する声は上がっていたが、転機となったのは終戦後、戦地から帰ってきた三田村さんたちが、故郷のまちづくりに携わるようになったことだった。「戦争で荒廃し、このままではいけないと思った。街の未来を考えた時、駅を作るしかないと考えた」
○…学生時代、演劇に熱中していたことから、「10年後の沼間」と題した公演を祭りの余興で披露。機運を盛り上げた。その後、誘致運動の副委員長となり、現在の貨幣価値で4億円ともされる整備費を賄うため資金集めに走り回ったほか、行政に働きかけるため逗子町議(当時)も務めた。戦争や横須賀市からの分離独立など、歴史の大波に翻弄されながらも、懸命に生きた日々を力強い声で昨日の出来事のように語る。「大変なことばかりだったが、歴史が紡がれ仲間たちも喜んでいると思う」
○…大学在学中に学徒出陣し、特攻隊に入るも出撃直前で終戦を迎えた。かつて、国のためにと命を落とした学友たちを今でも思う。「死にたくないのに死んだ人がたくさんいる。その人たちのためにも、精一杯生きないと」。世のため、人のため。その想いが街を作り、未来の礎となる。
鎌倉市交通安全対策協議会初詣に合わせて鎌倉駅周辺の交通規制を行います。鎌倉への初詣は電車・バスをご利用ください。 https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koutsuu_anzen/nennmatsu.html |
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