「子育てするなら逗子」を掲げ、新年度に「駅前送迎保育ステーション」の実証事業を行うことを発表した逗子市。2023年度予算案には会計年度任用職員報酬と送迎者運行管理事務委託料として614万円が計上されている。3月7日に開かれた23年第1回定例会の代表質問でその概要が明らかになった。
今年6月までに委託業者の選定や保育士の採用等を行い、7月からの開始を予定。2024年度の本格実施を目指す。
市によると実験にはワゴン車のタクシーを利用し、朝の保育園への送りのみを想定している。
対象はやむを得ず、兄弟姉妹が別の園に通っていたり、自宅から遠い園に通っている3歳児クラス以上の子で、定員は5〜6人を見込む。朝7時から8時までに子を預かり、保育士の付き添いのもと8時から9時頃までに各園へ送り届ける。
預かり場所は市役所5階の第2職員ホールを使用する。保育課によると現在は職員の休憩場所として使われており、畳のスペースがあることなどから決めたという。
代表質問のやりとりの中で、桐ケ谷覚市長は「JR逗子駅前のビルの1室を借りる案もあったが、費用対効果を考えると、まずは市役所で実施する方が様々な点でコストもかからないことから選んだ」と理由を語った。
大河内誠教育長は「課題やニーズ、効果等を検証したうえで、本格運用につなげていきたい」とした。
(3月14日起稿)
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