県立逗葉高校(會田勉校長)の完校式が3月24日に行われた。県立逗子高校の佐久間健校長も登壇し、両校の歴史を紹介。4月から逗子葉山地域で唯一の県立高校・逗子葉山高校の歩みが始まる。
逗葉高校は、1978年の創立。以降、1万4171人の卒業生を社会に送り出してきた。
2018年に逗子高校との再編統合が発表され、逗葉高校の地に新校が設立されることになった。その後、校名や制服、校章、校歌などの制定を両校で検討しながら進めてきた。
式典には逗子高校の佐久間校長も登壇。「部活動や生徒会、行事での交流がコロナでなかなかできなかったが、最後の年の夏、野球部が合同チームを作って吹奏楽や応援団を結成した。感動を分かち合えたことがとても大切な思い出になっている」と述懐。「新校は逗葉高校と逗子高校の特色を生かし、地域と連携しながら、両校あわせて146年目の歴史を歩む。これからも応援し続けたい」とエールを送った。
先輩から「ギフト」
新校の校長も務める逗葉高校・會田校長は先輩たちから「ギフト」があったことを紹介した。
ひとつは、ステージ上に飾られた高さ2m超の迫力あるいけばな作品。同校出身で、昨年開催された「いけばな大賞2022」で文部科学大臣賞を受賞した久保島 一裕さんが、式典にあわせて制作した。陽光桜や横浜緋桜、啓翁桜、彼岸桜、吉野桜、藤づるを使った華やかな作品で母校と後輩たちの門出を祝った。
もうひとつは、部活動のユニフォーム。校名変更に伴い、すべてを更新するには300万円ほどの費用がかかる。関係者が頭を悩ませていたところ、卒業生でサッカー日本代表でも活躍する伊東純也選手から思わぬ形で受け取った。伊東選手は昨夏、ベルギーからフランスのリーグへ多額の移籍金を伴い移籍。国際サッカー連盟の規定で国をまたいで移籍した際、その数パーセントがその人を育てた学校やチームに贈られることになっており、逗葉高校サッカー部に連帯貢献金が入った。サッカー部が他の部活での使用を快諾し、貢献金の一部をユニフォーム一新に充てた。
會田校長は「こんな素敵な先輩がいる逗葉高校を誇りに思って、4月から逗子葉山高校をいい学校にしていきましょう」とし、県立逗葉高校の完校を宣言した。
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