長く飲食業に携わる市内在住の夫妻が長年の夢だった「自分たちの店」を出すため、準備に奔走している。
2人が活用するのは逗子市商工会(三宅譲会長)が貸し出すキッチンカー。様々なメニューを提供してニーズを調査し、PRしながら椿書房跡地(逗子7丁目)での開業を目指している。
5月末までの水・木・金曜日に市役所前でCOFFEE&WINE STAND「E・M STAND(イーエムスタンド)」を出店しているのは西川(にしがわ)万里奈さん(36)さん夫妻。これまで飲食店のプロモーションに携わり、夫も20年近く飲食業界の現場やコンサルティングを行ってきた。椿書房の上階にある美容室に通っており、店が空くことを知り開業を決めたという。
7月頃のオープンを目指す西川さんは「開店前に色々なメニューに挑戦できることがありがたい」と話す。厨房機器がひと通り揃っていて、メニューによって機材を組み替えることもでき、レパートリーも広がる点が良いという。
イーエムスタンドは亀岡八幡宮(逗子5丁目)で5月13日(土)に開かれる「逗子みやげまつり&マルシェ」や28日(日)の「ツール・ド・逗子」での出店も予定している。
挑戦を応援
逗子市商工会は今年1月、会員事業者の新規事業開拓や創業支援を目的に、国の助成金を活用し、キッチンカーを購入。同時に愛称を募集し「ドリームキッチン」と名付けた。商工会がキッチンカーを所有するのは全国的にも珍しいという。同会の栗原大輔さんは「新たな事業では想定通りにいかないことがあると思う。まずドリームキッチンを練習の場にしてチャレンジしてもらいたい」と利用を呼び掛ける。
西川さんによれば「仕込みをしたものを冷蔵保存ができれば完璧」という。同会はこうした利用者の声を反映し、設備の充実も考えていきたいとしている。
費用は1日あたり2500円の水光熱費などの利用負担金とガソリン・プロパンガスなどの実費負担のみでレンタル料はかからない。商工会員か同会の創業支援を受けていることが要件。
現在8月以降の利用を募集中。申し込み締め切り日は5月15日(月)。申し込みは同会ウェブサイトの専用フォームへ。
問い合わせは逗子市商工会【電話】046・873・2774
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