逗子葉山で未就学児から大学生までの子どもを育てる13人の母親たちが「おかんの日替わりキッチン」と銘打ち、キッチンカーの運営に挑戦する。それぞれ自慢の一品を提供しながら、来年4月には逗子市内に「おかん食堂」の開設も視野に入れる。
運営するのは、母親の集まり「YES!O CAN(イエスオカン)」。逗子市商工会が貸し出すキッチンカー「ドリームキッチン」を使用し、来年1月末までの3カ月間、平日は逗子市役所前、週末は各地のイベントで料理の腕を振るう。11月中は表のようなスケジュールでイベントに出店する。
きっかけは代表の下崎真世さん(48)が不登校でゲームに没頭する息子(小4)とどう向き合うかを考えたことだった。「自分の世界を持つ息子を変えることは難しい。だったら母親の自分が変わろう」と思った。そんな折、地域の子育てサークルで知り合った母親たちの中には「子育てに追われて自分自身が見えなくなり、何かやりたいけど、何をやればいいのかわからないのでひとまず仕事を探しにハローワークへ」という人もいた。
下崎さんは「やりたい心に火を点ける役回りにならなれる」と思い、サークルや息子が通うフリースクールの母親、PTAの仲間などで、一緒に活動する「おかんクルー」を集め、今年8月にはフリースクール「cas!ca(カシカ)」(逗子市逗子)の一角を借り、クルー7人で「おかん万博」を開催した。占い、ガラス細工、藍染め体験、ゲーム大会等、それぞれの得意分野を生かしたイベントには200人が集まった。
「次のステップに」と考えたのがキッチンカー。「おかんが活躍できる身近な料理で自分の人生をもう一度考えたい人を応援しよう」と働きかけ、さらにメンバーを増やし13人で運営する。
何度でもやり直せる
息子が夢中になったゲーム(マインクラフト)を理解しようと、一緒にやってみるといろいろな事が見えてきた。「単に遊びだけではなく、その中でタッチタイピングを習得し、漢字や英語も覚えていた。経験を積み、失敗してもリセットして何度でもやり直せる。これって人生と一緒」と感じた。
下崎さんは今、「マイクラおかん」の名でゲーム大会の運営や、小学校への出前授業なども行い、子どものゲームの居場所支援にも尽力する。
キッチンカーに息子を誘ってみると「やってみるか」と返事が返ってきた。おかんの背中を見て、息子も新たな道を進みだそうとしている。
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