聖和学院中・高の副校長・事務長で、県私立学校教育功労者表彰を受賞した 武藤 薫子(しげこ)さん 葉山町長柄在住 74歳
心に秘める教育者魂
○…学院創立者の叔母も、現校長の姉もかつて受けた教育功労者としての表彰は「身に余る賞」と謙遜しながら、「先輩方にいろいろ教えてもらい、逗子市民の方々に公私とも応援してもらったおかげ」と感謝を口にする。教員として教育現場に入り、途中で事務方に回った。現場と経営の両方を知るからこそ、出来ることもある。創立者の遺志を継ぎ、「世界で活躍する女性リーダーの育成のために尽力しよう」と気持ちを新たにする。
○…東京で生まれ、小中高大と日本女子大で学んだ。小学校から始めた声楽に夢中になり、音楽の道に進みたかったが、叔母の影響や父の勧めもあり、大学は英文科に進学。卒業後、聖和学院に英語教師として就職した。「何事にも真摯に向き合い、感謝の気持ちを持って、目標に向かって頑張ってもらいたい」。そんな思いで教壇に立ち、合唱部やESSの顧問も務めるなど、生活指導に燃えていた。事務方に回ってからは事務長会の会長や県私立中学高等学校協会の専門委員など要職を務めた。
○…大学時代は学園紛争で荒れていた時。日本女子大も全学ストライキに入る様相だったが、「英文科だけはストはさせない」という強い思いをもって、活動家と議論をし、全学ストを阻止したことは今でも誇りだ。仲間とアンサンブルで音楽活動をしたことも懐かしい思い出。大学への愛は今も変わらず、同窓会逗葉支部の支部長も務めている。
○…プライベートでは今も変わらず音楽好き。園長を務める幼稚園の行事の際のBGMなどは自ら担当するほど。学生時代のクラス会では、「文化祭でソロで歌っていた」ように、友人からのリクエストを受けて歌声を披露することもあるという。
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