アワビやサザエなどの水産物を採捕する密漁が増えていることを受け7月6日、葉山町の海岸で被害を防ぐためのパトロールが実施された。同町、神奈川県、横須賀海上保安部の職員や、湘南漁業協同組合葉山支所の組合員ら約25人が参加した。
葉山町指定天然記念物の芝崎ナチュラルリザーブには、この日も磯遊びやシュノーケリングなどを楽しむ人が多く訪れていた。
職員らは「アワビ、サザエなどは少量でも持ち帰ると犯罪です」と拡声器で呼びかけながら、日本語、英語、中国語で「採捕禁止 密漁は犯罪です」と書かれたウェットティッシュを配って歩いた。
1年前に移住してきたという伊藤大輔さん(43)は「よく遊びに来ているが、たまに怪しい動きをしている人も見る」と話した。
横須賀海上保安部によれば、7月4日時点の今年の葉山、逗子、三浦、横須賀の海岸での密漁による検挙人数は37人で、昨年同時期の1・5倍近い人数になっている。県内の人が84%で県外14%、昨年は0人だった外国籍の人が10人にのぼる。個人で消費するレジャー感覚での密漁も増加しているという。
漁協組合員の高野博さん(77)は「葉山の海は磯焼けで海藻もない状態。アワビ、サザエ、ヒラメなどを放流している中で、密漁は本当に困っている。稚貝をまいていることを知ってもらえたら少しは減るかな」と期待を寄せた。
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