行政相談員総務大臣表彰を受賞した 小林 壽志(ひさし)さん 逗子市久木在住 72歳
「ボランティアの塊」
○…国の行政に関する苦情や相談を受ける行政相談員としての長年にわたる功績から、9月に総務大臣表彰を受賞した。「ボランティアでやってきたことで表彰されたことはびっくり」と名誉には頓着しない。それでも「授賞式の時に、滅多に行けない皇居に妻を連れていけたことは良かった」と喜びを口にした。
○…いろいろなボランティアの仕事で市役所に顔を出すうちに、市職員から勧誘を受け、2005年に行政相談員になった。観光協会、青少年相談員、交通安全協会、防犯協会、町内会長、久木小・中の評議員、久木神社総代など30近い団体の顔役。「地域の活性化には人のつながりが重要」と話し、地元の先輩たちに良くしてもらったこともあり、「あれもこれも」と頼まれるうちに、「ボランティアの塊」になってしまった。
○…久木で生まれ育った。高校卒業後は地元で父が営んでいた町工場に就職。「新幹線の部品を製造していた」と誇らしげな顔。10年ほど前に土地の返却のために工場は閉じたが、今は自宅で機械設計の会社として継続している。趣味はカメラとドライブ。妻の田舎の和歌山に行く途中で、京都・奈良に立ち寄り、神社仏閣の写真を撮る。愛用するのはニコンの一眼レフだが、最近はスマホで撮ることも増えた。金閣・銀閣、仁和寺などがお気に入りだ。
○…行政相談員をはじめボランティアに定年はない。「年齢的には後進に譲らなきゃならないけど、青少年指導員などはこどもの日の『砂の芸術』とか、活動が面白くてやめられない」。交通指導員も長年やっていてるが、花火大会の時は警備に駆り出されるため、音しか聞いたことがないという。「花火はちゃん浜辺で見てみたいね」といたずらっぽく笑った。
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