終戦直後の1945年10月20日に小坪地区で起きた、洞窟砲台内での爆発事故。79年たった今年の同日、小坪砲台事故遺族会は事故現場の洞窟の崖下で、新たに建立した慰霊碑の除幕式と慰霊祭を行った。
神事の後、事故で兄を亡くした遺族会会長の草柳博さん(88)をはじめ、桐ケ谷覚逗子市長、逗子の歴史を学ぶ会の今泉良一会長、池上慎吾小坪小学校校長ほか、地域の関係団体の代表ら12人が玉串奉奠(ほうてん)を行った。
草柳さんは「79年前、兄を含め、たくさんの小学生が亡くなった。今回、皆さんの多大なる協力のおかげで念願の慰霊碑が建立できた。前の(移動された)慰霊碑は鍵がかかり中に入れなかったが、ここに建ったことで花をあげることできるようになった。ありがとうございます」と感謝を述べた。
桐ケ谷市長は「長らく葬り去られていた事故が、慰霊碑が建ったことで、はっきりした形で歴史に残せるようになった」とあいさつした。
慰霊祭の後は近くの小坪小学校地区コミュニティーセンターで、逗子の歴史を学ぶ会主催の講演会が行われた。
同会は事故を後世に伝えるために、小坪小学校に記録集を寄贈したと発表。池上校長は「戦争は二度と起こしてはならない、犠牲者も出してはいけないという思いをしっかり持って、いただいた本を教材として使い、これからも語り継いでいく」と決意を述べた。
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