葉山町の長柄町内会(松平龍一会長)と長柄下町内会(津吉彰郎会長)は12月1日(日)、初の合同企画「福祉防災フェス」を長運寺駐車場(長柄)で開催する。いざの時に助け合える、世代を超えた顔見知りづくりを狙う。
両町内会に加盟している全世帯(約1250世帯)に対し2020年、葉山町社会福祉協議会が「福祉ニーズ調査」「地域活動の担い手(協力者)調査」を行った。その結果、「災害・防災」への関心が深いことが判明。実際に地域活動を進めるために協議を重ね、22年7月から23年5月までに「葉山町土砂災害ハザードマップ防災勉強会」として座学3回、レッドゾーン確認まち歩き3回などを実施。
一方で、福祉防災(災害時の助け合い)懇談会では「防災訓練には同じ顔触れが参加し、プログラムも形骸化している」点が課題としてあがった。この間、コロナ禍で地域防災力が低下しているという危機感もあり、「日頃の顔の見える地域住民同士の出会い、知り合いの機会づくり」として今回のフェスが企画された。
多様なイベント
消火や煙、AED(自動体外式除細動器)体験などのほか、防災ロープワークや新聞紙スリッパ作成など実用的なことも学べる。
福祉に目を向けたものでは「防災手話講座」を実施。企画担当の葉山町福祉課によれば、災害時に耳の聞こえない人に対し、「大雨・土砂・危ない」などの状況説明や、「大丈夫・落ち着いて」など声掛けの簡単な手話をイラストを見ながら学ぶという。
輪投げやコイン落としゲームといった子供向けブースや、キッチンカーも出店し、祭り気分も味わえる。
PRを担当する葉山社協の倉本泰孝さんは「災害時のマニュアルがあっても、顔の見える関係がなければその仕組みは動かない。地域の絆を深めるために気軽に参加してほしい」と呼びかける。
午前10時から午後2時。入場無料。
(問)松平さん【携帯電話】090・4820・9803
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