星座にまつわるエトセトラ 「春はあけぼの」
「枕草子」の冒頭は「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく〜」。曙とはほのぼのと夜が明け始める頃のこと。ギリシャ神話にはこの曙の女神エオスがいます。彼女は太陽神ヘリオスと月の女神セレネとはきょうだいです。エオスは二頭立ての馬車を御し、兄ヘリオスを先導しながら天空を駆けて行きます。するとだんだん夜が明けてくるのです。星の神アストライオスとの間に、北風ボレアス、南風ノトス、西風ゼピュロス、東風エウロスら、風の神々を産みましたが、恋多き奔放な女神には多くの恋人がいたそうです。ローマ神話のアウロラ(Aurōra)に相当します。オーロラはこの女神の名前からガリレオ・ガリレイが名付けたと言われています。女神アウロラは地上の生き物に夜明けや希望をもたらす神。彼女が夜の闇を追い払い、この世に光を与えてくれていると信じられていました。
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