現代に浮かび上がる、平安を生きた才女の姿―。逗子市民交流センターで8日、文化講座「紫式部 その生涯と人間」が行われた。NPO法人逗子文化の会の50回目の記念講座。
当日は同市内在住の国文学者で早稲田大学名誉教授の中野幸一さんが登壇。会場には約90人が訪れた。一説には貞淑な貴婦人だったとされる一方、華やかな宮仕え生活をおくっていた紫式部。資料の一節からその自己回帰性や複眼的な視点が語られたほか、枕草子で知られる清少納言との不仲ぶりを示す様子が紹介され、参加者らは興味深々に聞き入った。講義を終えて中野さんは「人間像についてあまり語られることの少ない紫式部ですが、源氏物語の作者がこういう人なんだと頭の隅に置いてもらえれば」と話した。
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