亀岡八幡宮 歴史と人びと〈第3回〉 例大祭と神輿
亀岡(かめがおか)八幡宮は2019年4月、改築から100周年を迎えます。このコラムでは、氏子会の皆さんのご協力のもと、その歴史や関わる人々を紹介します。
7月15日、16日に行われた亀岡八幡宮の例大祭は今年も無事に執り行うことができた。当日街を練り歩いた神輿は1937(昭和12)年に奉納されたもの。戦争の傷跡残る昭和20年代には、すでに担がれていたという。
昭和30年代になると逗子は海水浴客でにぎわうようになり、海の家建設のために多くの職人が市外から集まった。そうした若い衆が飲み歩いて揉め事を起こしたり、神輿で暴れて店に突っ込むなどしたため、18年間にわたって神輿は中止となってしまった。ただ、その間も祭礼は行われており、お囃子会で町内をまわるのにあわせ、神輿をトラックに載せて消防団の分団員たちが御渡していた。
1974(昭和49)年、かつての神輿復活を願う銀座通り商店街青年部が樽神輿を担ぎ、3年後には4町を一周。その翌年に逗子神輿会が結成された。その後「商店街の神輿会」から「八幡様に属した神輿会」へと会員たちの気持ちにも変化が生まれ、名実ともに「亀岡八幡宮神輿会」へと生まれ変わったのだった。2003年には総額700万円以上の寄付に支えられ「平成の大修復」を行い、新たな歴史を刻み続けている。
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