2市1町で協議が進められているごみ処理の広域化。実施計画策定が当初の予定より延びているなか、鎌倉市の松尾崇市長が「協議が整えば逗子市の焼却施設で、それができない場合は民間業者に委託する」と方針を発表した。具体的な取り決めが公表されていないなかで逗子の名前が出たことに、担当課は戸惑いの色を浮かべている。
逗子市と鎌倉市、葉山町の2市1町は2016年、ごみの可燃処理や減量・資源化などで広域連携の指針をまとめた覚書を締結。ごみの排出削減を目指す「ゼロ・ウェイスト」の実現を基本理念とし、【1】ごみ処理広域化の実施計画策定【2】減量や資源化で持続可能な廃棄物処理システム【3】既存施設での共同処理の可能性検討と早期実施【4】生ごみの減量・資源化の連携―について共同で取り組むというもので、3自治体で協議を重ねている。
鎌倉市の松尾市長は先月26日に開かれた議会全員協議会で、将来のごみ処理体制に関し「市内に焼却施設は建設しない」とする方針を発表。そのうえで、「生ごみ資源化施設を整備し、焼却するごみは広域連携の協議が進む逗子市の施設、または民間事業者などに委託する」と表明した。
17年度に予定していたごみ処理広域化の実施計画策定は現在も進行中。逗子市資源循環課の担当者は「どうしてこのタイミングだったのか」と戸惑いを隠せない様子で「逗子の焼却施設に余裕があるわけではない。とにかく、今後も協議を進めるしかない」と語った。
逗子市は17年7月から、葉山町の可燃ごみ受け入れを先行して開始。昨年4月からは、し尿および浄化槽汚泥の処理に関する事務について、葉山町へ委託している。
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