逗子市で5月から、軽度認知障害のリスクを診断する血液スクリーニング検査を活用した全国初の「認知症予防事業」がスタートする。「脳トレ」などの予防策の効果を測定・活用するもので、筑波大発医療ベンチャーの株式会社MCBIが企画。「未病の改善」を推進する神奈川県も協力し、得られたデータや参加者の声をもとに施策に繋げたいと期待を寄せている。
県では健康と病気を明確に区別できるのもではなく、その間をグラデーションのように連続的に変化する状態を「未病」と定義。その改善を通じて人生100年時代に向けた健康寿命延伸のための施策や啓蒙活動などを行っている。民間の活力を活用して新たなヘルスケア産業の創出・発展のために未病産業研究会を設置。株式会社MCBIもここへの参加をきっかけに、今回の企画が実現した。同社顧問の徳田忠弘さんは「県の協力を得るなかで、逗子市が『元気な高齢者を増やそうプロジェクト』を通じ、今住んでいる街で、これからも元気に暮らすための施策に力を入れていると聞いた。市の後援もいただき、開催場所に選んだ」と話す。
神奈川県政策局のヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室の大木健一国際戦略担当部長は「現在、認知症予防事業における、統一指標やそのもととなるデータはないのが現状」と指摘。「得られたデータが次の事業に繋がり、参加者の方の意識や生活習慣が良くなるきっかけとなったら」と期待を寄せている。徳田さんは「健康診断のように軽度認知障害のリスクを判定できる時代。参加は無料なので、この機会にご参加ください」と呼びかけている。
4月22日(木)と23日(金)に説明会が開かれ、5月からそれぞれのコースが実施される。説明会と6回の講座にすべて参加できることが条件。会場はキングカルティオ(逗子市逗子5の2の48、キングプラザ4階)。問い合わせや参加申し込みは【電話】03・6634・5294へ。4月9日(金)締切。
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