聖和学院中学校(逗子市久木)1年の及川絢奈さんが、2021年度「大切な命を守る」全国中学・高校生作文コンクールで入賞した。身近に経験した出来事をもとに共生社会への強い思いや、他者を思いやる姿勢が評価された。
大切な命を守り、犯罪や事故等による被害者を生まず、誰もが安全で安心して暮らせる社会を実現するため、自分の考えや意見等を表現した作品を警察庁が募る同コンクール。全国の中高生を対象に実施され、今年度の応募総数は1万343件にのぼり、中学生の部は4776件だった。及川さんは「警察庁長官官房審議官賞」を受賞。神奈川県内の中学生でただ1人の受賞となった。
作文の題名は「助け合い、共に生きていく」。数年前、自宅近くで殺人事件が発生したことを受けて、命の尊さや、互いに支え合うことの大切さ、助け合い共に生きていくことが、かけがえのない命を守ることに繋がるという考えを1200字にまとめた。
感染症対策の一環で都内での式典の代わりに12月13日、同中学校礼拝堂で表彰式が行われた。表彰状を贈呈した逗子警察署の田渕元司署長は「実際に経験したことをもとに、最初は驚き、戸惑い、怒りが込み上げた様子が正直に書かれている。その後、当事者の境遇を学んだことで他者への思いやりや助け合いの重要性を表現したすばらしい作品」とたたえた。
及川さんは「このコンクールが、かけがえのない命について考えるきっかけとなった。大きな賞をいただけて嬉しい」と喜びを語った。
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