逗子市は大地震などが起きた時に設置する災害対策本部の動きを確認するため6月1日、市役所5階の会議室で災害図上訓練を行った。
災害発生初動期の本部としての情報収集、分析判断能力の向上が目的。今年1月にも同様の訓練を行ったが、4月の人事異動をふまえ、「管理職の異動から早い段階での訓練が必要」との桐ケ谷覚市長の判断で、このタイミングで実施した。
市役所職員、逗子警察署、逗子消防本部、陸上自衛隊、県総合防災センターなど約80人が参加。訓練は同日午前11時に三浦半島東部で震度7の地震が発生、津波の危険性はないという想定で行われた。
対策本部を筆頭に、総務対策部、市民協働対策部、福祉対策部、環境都市対策部、消防対策部、教育対策部などを設置。情報班から各対策部に関連情報が渡され、そこで集約された内容が「〇時△分、××何丁目で土砂崩れ発生」「○△道路が通行止め」などと対策本部に上がり、地図上に印や情報が書き込まれていった。
情報班は市民向けに災害用ウェブサイトを作成し、避難所開設情報、火災情報、通行止め情報、停電・断水などのインフラ情報を随時更新していった。
途中、県の防災アドバイザーから「避難所開設情報には各避難所の受け入れ可能人数を記しておくように」「重要な情報はすぐに市長に報告すること。マイクを使って(全体に)アナウンスするように」などの指導もあった。
桐ケ谷市長は訓練を振り返り、「緊張感をもったいい訓練ができた。今後は地震が夜に発生したり、津波が来たりするなど違った想定での訓練も必要だと思う」と年複数回の訓練を示唆し、気を引き締めた。
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