「親の終活【1】」 vol.25 人生100年時代今から始める終活のススメ
親にエンディングノートを書いてもらいたいがどう切り出したらよいか、という声をよく聞きます。直球ではまず難しい。いきなりエンディングノートを手渡すのもNG。親とのコミュニケーションを取ることが先決です。お盆に実家に帰った時、お墓参りすることは終活の話題につながります。まず親のことをよく知っておくこと。親の好きな食べ物、名前の由来から、家系図や家のルーツなど。普段の会話が多ければ、もし親が突然亡くなって、お葬式の希望を聞いていなかったとしても役に立つ会話を思い出すでしょう。終活は死に支度であると同時に生き支度でもあります。自分らしい生き方として親がこれからやりたいことを聞いてみませんか? 2年前に橋幸夫さんが79歳で京都芸術大学に入学したことが話題になりました。Aさんは、司馬遼太郎の「街道をゆく」に触発されて、山口市の松田屋旅館に宿泊する夢があるとか。Bさんは小学生の孫とピアノ教室に通い始めました。Cさんは、女優へのあこがれでテアトルアカデミーのシニアオーディションに合格しましたが、費用が高額のため入学を検討中。皆さん楽しそうに自分の終活を語ります。
親子の信頼関係ができたら、次は親子で必要な情報の共有を。老後の希望や健康・資産など。一緒にエンディングノートを書いてみることもお勧めします。続きはまた。
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