逗子市をかつて二分した池子米軍住宅建設問題。1982年から始まった反対運動の記録をまとめた資料集「戦後日本住民運動資料集成12『逗子市米軍住宅建設反対運動資料』」(全7巻・すいれん舎)がこのほど完成し、8月30日、市に寄贈された。
贈呈式には同資料市民編集委員会の富野暉一郎さん(元逗子市長/龍谷大学名誉教授)、平井竜一さん(前逗子市長)、小田鈴子さん(元逗子市議/前逗子市副市長)、田中尚武さん(NP0法人役員)が出席。
反対運動の中心にいた富野さんは当時から、「運動の記録を残そうと思っていた」という。個人ビラを含む貴重なチラシ、行政文書、裁判関係資料、米国への陳情書など、段ボール箱30個以上に及ぶ資料を集めて編さんした。別冊の解説書と関係者20人へインタビュー映像をまとめたDVDも用意した。
寄贈に当たり、富野さんは「この資料が歴史の証人として広く末永く、市民に共有され、次の時代を切り開く一助になることを願う」と語った。
資料は図書館に置かれ、市民が閲覧できるようにするという。
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