今年5月から逗子アートネットワーク(ZAN)の共同代表を務める 上藪 英二さん 逗子市新宿在住 61歳
アート好きなチャレンジャー
○…アートによる地域活性を目指す逗子アートフェスティバル(ZAF)の企画運営を担うZANの共同代表を務める。昨年は蒐集品の映像作品を展示する企画者として参加。今年は一転して役所との交渉、企画者との調整、広報活動などの裏方に徹する。「現代美術の愛好家でもあるので、その普及にもつながれば」と思いを語る。
○…考古学が好きで30歳のころ古美術蒐集を始めた。8、9年前からは現代美術の絵画に惹かれ、若い作家の応援に注力。ただ、飾る場所など物理的制約もあり、今は映像作品に興味が向く。災害、戦争、LGBTQなど社会的テーマをもった作品を好み「昨年のZAFの展示で共感を得られたことはうれしかった」と笑顔を見せる。
○…大阪府出身。負けず嫌いな性格で、高校では器械体操、大学ではアイスホッケーを未経験で始めるなど挑戦者気質を持つ。大学2年で腰を痛めてからはアルバイトに精を出し留学資金をためた。帰国子女の友人らと映画『ブレードランナー』を見た時、自分だけ理解できず「勉強しなきゃ」と奮起。夏休みを利用して3カ月米国へ。留学期間を終えても帰国せず、そのまま欧州を1カ月半旅行。「家族に報告していなかったので、行方不明だと大騒ぎになって警察に届けられそうになった」と笑う。
○…大学卒業後は外資系銀行に就職。週に3日はタクシーで帰宅するような忙しさだった。仕事漬けからの脱却を考え2001年に逗子に移住。時間がゆったり流れ、駅に着けば潮の匂いがし、心のスイッチのオンオフが出来る。海岸から見る富士山が好きで、魚が美味しいところも気に入ってる。今はZAFを通して「逗子を身近に美術・芸術のあるまちにしたい」と意気込む。
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