「デジタル終活【2】」 vol.29 人生100年時代今から始める終活のススメ
「デジタル終活で大事なことはIDパスワードは家族に伝えて」というアドバイスに、読者から質問がありました。「スマホやパソコンはデジタルライフの日記帳のようなもので、なりすましを防ぐ意味でもパスワードは教えたくない。自分の死後はスマホごと処分してほしい」男性の方からですが、家族が知らないと困る金融関係は問い合わせ先を残すようにしたそうです。デジタルの世界に浸るほど趣味や嗜好が反映されているので、死後であっても誰にも見せたくない人は意外と多いものです。では元気なうちに仕分けして残しておく情報をあげると、【1】金融資産では/ネット銀行・証券・保険、ネットショップの会員会費、ネットフリックスなどサブスクリプション(毎月の引き落としを止める)、ポイントやマイル等連絡先。【2】プライバシー関係では/思い出の写真やビデオ、交友者の住所録等。プリントかUSBメモリに書き出しておく。SNSを本人を追悼する場として残すこともできるので、生前に本人の希望があればサイトに連絡を。
ここで懸念されるのは本人がデジタル環境を維持する認知能力が失われてからでは遅いということ。それは日常生活で行動が少しおかしくなるステップと似ています。しかしデジタル操作は見えないので、おかしなことになっていないか家族などの見守りが必要です。
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