葉山町制100周年を記念して葉山町議会は11月23日、葉山町福祉文化会館で特別講演会を開催した。TBSテレビ「ひるおび」の天気コーナーを担当する気象予報士の森朗さんが講師として登壇し、「気候変動と100年後の葉山」をテーマに語った。
森さんは2011年から葉山に在住。葉山の住みやすさを表す事例として「冬に通勤で電車に乗ると戸塚を過ぎると寒く感じ、関東で木枯らしが吹いても葉山では吹いていない」「夏の雷雨は茅ヶ崎から三浦に抜けることが多く、葉山は素通りしていく」などのエピソードを紹介した。また、東京とは天気が違うため、テレビで東京の天気の話をすると葉山の人には「外れている」と思われているかもしれないと笑いを誘った。
一方、世界の異常気象と同様に葉山の気温も変化してきていることにも言及。17年からの黒潮の大蛇行と同じ時期に葉山の気温も上がってきているという。葉山の海に本来沖縄にいる魚が生息するようになっている。気温の上昇も進み、30年には福岡や高知、50年には鹿児島、約100年後の2120年を超えると沖縄と同じような気候になる予想だという。それは単に暑くなるだけではなく、「ものすごい台風がきたり、大雨が降ったりすることにもなる」とし、その結果、山の斜面が崩れる可能性も指摘した。
今やるべきことは「きれいな海を保ち、そのために山を整備して健全にすること」と強調し、静かな環境のある葉山であり続けてほしいと語った。
逗子・葉山版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|