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神奈川歯科大学 進化の歩みを止めない「20年後の価値創造に取り組む」
学校改革の施策を矢継ぎ早に打ち出している神奈川歯科大学。昨年は短大の名称変更で学校名の統一化を図ったほか、医学資料として貴重な人体標本の展示と開学100年の歴史をまとめた資料館を開設した。この先には、横須賀市民を対象にした「災害時口腔医療支援システム」の構築に、附属病院の新築・移転計画などの大型事業も控えている。未来思考の大学デザインを標榜する鹿島勇理事長に聞いた。
─学校の新たなシンボルとなる「神奈川歯科大学資料館」が昨年5月、開館しました。
開学100周年(2010年)を記念した施設です。同大の名誉教授で解剖学者の横地千仭(ちひろ)氏が手掛けた人体標本220点を中心に、本学のあゆみと歯科医療技術の変遷をわかりやすく紹介しています。人体標本については「量り知れないもの」を形にできた、との自負があります。生命の神秘に触れることができる空間は、歯科の領域だけにとどまらない密度の濃さがあり、医学の進歩に必ず貢献できるものであります。現在は医療従事者に限って開放していますが、命の捉え方を見直す場所として、広く一般の方にも来館していただきたいと思っています。事前講習を行い、趣旨を理解いただき、畏敬の念を持って見学してもらえればと。そうした機会を積極的に用意していくことを考えています。
─教育改革に取り組んでいると聞きました。
ご存知の通り、国内の18歳人口は減少の一途をたどっています。大学の教育水準の維持向上を図るために、優秀な学生の確保をアジア全域に広げて行っています。現在、韓国と台湾を中心に留学生の数は歯学部の1年生で3割を占めています。勤勉で目的意識の高い彼らの存在が、日本の学生の刺激になっていることは間違いありません。異文化交流の実践の場にもなっています。医療と医学のグローバル化は時代のすう勢であり、歯科医師を対象にした国際資格も先進国で議論が始まっています。実現すれば、世界中のどこでも歯科医師として働くことや開業が可能となります。そうした未来を逆算した教育体制づくりに挑んでいます。
─提唱している横須賀市との「災害時口腔医療支援システム」構築の進捗状況はいかがでしょう。
本学は歯型(顎骨)の照合に関して最先端の技術を有しております。横須賀市の協力のもとで現在、市民の口腔情報をデータベース化し、災害時などに活用してもらう仕組みづくりを進めています。完成すれば、カルテを頼りに多大な時間を費やしていた個人識別の確認作業が瞬時にできるようになります。市民・行政・本学の三位一体でこのシステムを確立することができれば、「横須賀モデル」として他の自治体に売り込むことも可能です。市が収益をあげるビジネスモデルを本学がサポートしていくもので、財政的な貢献ができればと思い描いています。
─附属病院の新築・移転計画を発表しています。
国際口腔歯科医療機関に相応しい機能を備えた新病院の建設計画を進めています。一般歯科診療も今まで以上に充実させて、皆様を迎えたいと思っています。27年度末から28年度初めの開設を予定。学外に土地を新たに求めて、既存施設の場所には、多目的ホールをつくり、市民利用や広域避難場所として活用していくことを検討しています。
■神奈川歯科大学/横須賀市稲岡町82/【電話】046・822・8751(総務課)/【URL】http://www.kdu.ac.jp/
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