神奈川県はこのほど、総務省の地方公務員給与実態調査結果及び地方公共団体定員管理調査結果(2012年4月1日時点)の公表に合わせ、県内の状況を発表した。藤沢市のラスパイレス指数は県内1位、全国では千葉県君津市、兵庫県芦屋市に次いで3位の高水準であることがわかった。
ラスパイレス指数とは、国家公務員の給料月額を100とした場合の地方公務員の給与水準を指数で示すもの。
国では東日本大震災を受け、昨年4月から2014年3月末まで国家公務員の給与減額の措置をとっている。市のラスパイレス指数は、113・4(前年比8・7増)となっているが、措置前と比べると104・8(同0・1増)だった。
市総務部職員課では、ラスパイレス指数が高い要因のひとつとして、高卒者の給与が国に比べ高い傾向にあることを挙げている。市では、管理職(課長補佐以上)の年齢を10年ほど前から段階的に引き下げ始め、現在は昇格年齢が48歳から41歳(13年4月から)となっていることも要因に挙げる。同課では、「団塊世代の退職で、次世代の育成が必要になったため」と話している。
なお、県全体では削減措置後が110・4(前年比7・5増)、措置前が102・1(同0・8減)で全国4位、市町村の平均は、削減措置後が110・6(同8・3増)、措置前が前年と同値の102・3だった。県内で最も低かったのは、2年連続で真鶴町だった。
「市民満足度に主眼を」
市の歳出に占める人件費率は20・6%だった。市一般職員の平均給料(13年1月1日時点)は、31万2877円(平均年齢40歳2カ月、平均勤続年数15年8カ月)。昨年は31万7896円で、5019円減となった。市では人件費抑制の独自の対策として、昨年10月より、医師を除く全職員に対し、役職に応じて4%から1%の給与カットを実施したことが大きいという。また、大卒初任給は18万600円、短大卒は16万4300円、高卒は14万8500円。
同課では「今後は人数を抑制するのではなく、市民満足度の向上に主眼を置きたい。各部の課題を取り上げ、トップダウンの仕組みからボトムアップへ変えていく」と話している。
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