「どすこい」に唄う日本の心 盛岩寺で相撲甚句の講座
カン…カンカンカン……
高く澄んだ拍子木の音を合図に、小気味良い節回しの相撲甚句と、合いの手が響き渡る―。
アードスコイ ドスコイ
土俵のヤ 砂つけ 男を磨き 錦をヤ飾りて母待つ国へ
さらばヤここいらで 唄の節を変えていつもヤ変わらぬ 相撲取り甚句
アードスコイ ドスコイ
打戻にある盛岩寺(せいがんじ)の「昭和文化館」では3月8日、4月に開催される大相撲藤沢場所をもっと楽しんでもらおうとの中津川雅久住職の計らいで、相撲甚句の講座が開かれた。
相撲甚句は、地方巡業などの取り組み前に、江戸時代から力士の間で唄われてきた七五調の囃し歌。民謡や小唄をモチーフとして唄い継がれ、時代を反映した文句や、愛嬌のある「落ち」が付くなどして、人気を集めたという。
会場では、「横浜相撲甚句会」の那須健二さんと金子初夫さんが講師を務め、相撲甚句の歴史や聞き所、土俵の仕組み、番付表の見方などを解説。時折、参加者らと談笑しながら、相撲談義に花を咲かせたほか、ともに甚句を唄うなどして、その魅力を体感した。
参加者は「初めてでも簡単に唄え、大変楽しめた。また参加したい」と話した。
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