善行中学校(大野寛武校長)の3年生が約1万羽の折り鶴を使って制作した絵画が5月30日に完成した。6月19日には修学旅行で広島県の平和記念公園を訪れ、語り部から戦争体験を聞き、平和への祈りを込めた絵画を同園に納める。
絵画の大きさは縦87cm、横63cm。3年生144人が作った小さな折り鶴を隙間なく貼り付け、一輪の花を運んで大空を羽ばたく白い鳩を描いている。
主導したのは修学旅行実行委員「折り鶴」担当の齋藤駆(かける)君、西山宝輝(たかき)君、佐野龍之介君、宇留島杏実(うるしまあみ)さん。
現3年生は2年生の時から「平和学習」を行い、「原爆の子の像」のモデルで、生前折り鶴に生きる希望を込めていたことで知られる佐々木禎子(さだこ)さんの親族から話を聞くなどしてきた。
同校では、2013年から修学旅行で同園を訪問しており、昨年は千羽鶴を納めたが、今年は4人の発案で、その10倍の折り鶴を使った絵画の制作を決めた。 デザインを担当した齋藤君は「平和の象徴する鳩が一輪の花を届けようとしていることで平和への祈りを表現した」と話す。色彩担当の佐野君も青色の濃淡で「下が海、上が空」を表すなど、工夫を凝らした。
3年生は5月初旬から1人70羽前後の折り鶴作りを開始。集まった折り鶴を4人が貼り付け、絵画を完成させた。また、裏面には3年生1人ひとりが平和への思いを綴った文を、約400文字に要約した「平和への願い」が記されている。 絵画は2日に市内で行われた日本非核宣言自治体協議会の大会の中で披露したが、まだ校内では公表しておらず、18日の学年集会で公表する予定だという。
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