全国高校サッカー選手権大会県予選で優勝した日大藤沢高校のキャプテンを務める 吉野 敬さん 3年生
熱い気持ちで支える
○…選手権初出場が決勝戦の大舞台だった。7月下旬、左足首くるぶしの疲労骨折でチームを離脱、以来公式戦の出場はなし。迎えた全国への切符を決める大一番で、監督から必ずやってくれると信じていると初出場初スタメンで送り出された。「この日のためにリハビリをこなしてきた、いよいよ来た」と強い決意で試合に挑んだという。試合は自身の活躍もあり勝利。「キャプテンをやっていて一番幸せに感じた試合だった」と頬を緩める。
○…小学2年生から地元のクラブチームでボールを蹴り始めた。練習を見ていて「やりたくて我慢できなくなった」と入会を両親に訴えたという。小学生で市の選抜に選ばれ、中学ではプロクラブ・SC相模原ジュニアユースに所属し技術を磨いた。日大藤沢高校へは「最初は考えていなかった」というが、監督からの「一緒に3年間日本一を目指してみないか」という熱い誘いに胸を打たれ入部を決めた。
○…自身のプレーを「気持ちで引っ張るタイプ」と表現するように、試合でも練習でも誰よりも声を出し、気持ちでチームを導くキャプテンだ。監督の怒られ役には「ほんと大変」と本音も。サッカーだけではない。身だしなみや、電車でのマナーなど高校生として恥じないよう注意し、選手には上から目線にならないよう言葉遣いにも気を使う。「キャプテンとしてチームをまとめ、全力でやるのは当たり前」。怪我で試合に出場できない日々も、選手のサポートを全力で続けたという。
○…好きなプロ選手は、同じDFの中澤佑二選手や闘莉王選手。サッカー漬けの日々だが、家では「犬と遊ぶのが楽しい」と意外な一面も。音楽はミスチルやエグザイルがお気に入りだ。全国大会初戦は12月31日、徳島市立と対戦。「目標は全国制覇。負けていった高校の分まで、神奈川県代表としてプライドを持って戦いたい」。言葉に力を込めた。
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