第41代藤沢市議会議長に就任した 佐藤 春雄さん 大庭在住 67歳
信条は「思いを曲げない」
○…「大変な役目を受けた。歴史ある藤沢のよき伝統を受け継いで、将来に羽ばたくまちづくりをしていきたい」。5月12日の臨時会で第41代藤沢市議会議長に就任、決意を新たにする。自身は大庭で10代以上つづく由緒ある農家の生まれ。文化・伝統を守り続けたいという気持ちは強い。その思いは鈴木恒夫市長のまちづくりの指針である「郷土愛あふれるふじさわ」にも共通している。
○…初当選は59歳。「遅咲きも遅咲き」と自身もいうように、還暦間近で市議会デビューを果たした。幼少のころから家業を手伝い農業一筋の人生を歩むが、「若い頃から政治好き」な性格。新自由クラブから国政に進出した甘利正氏の活動を手伝うなど政治の世界との関係も深く、息子で経済再生担当相の明氏とは旧知の仲。若いころは、酒を酌み交わしながら国政や地域について熱い議論を交わしたことも。「当時はみずから議員にという気持ちはなかった」と振り返る。
○…市議会への出馬は、「愛弟子」と呼ばれるほど懇意にしていた吉田信行市議の突然の逝去がきっかけだった。「後を継ぎ、これまでの経験や知識、藤沢への思いを届けたい」と覚悟を決めたという。政治家としての信条は「思いを曲げないこと」。市議会では、環境・災害対策特別委員会や建設経済常任委員会の委員長を務め、藤沢産農作物直売所「わいわい市」の立ち上げにも力を尽くした。
○…趣味は仏像鑑賞で、お気に入りは東寺にある仏像。「醸し出される雰囲気が好き。何時間でも見ていられる」と微笑む。議長就任後は、趣味を楽しむ時間もないほど。「藤沢市議会は、どういった方法で市民の声を吸い上げるかが課題」と言葉に力を込める。議員による報告会を公民館などで開催しているが、「参加者はまだまだ少数。やり方を考える必要がある」。思いをやり遂げる信念を胸に、市民に開かれた議会の運営を目指す。
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