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藤沢 人物風土記

公開日:2015.12.18

ドラフト1位で指名され、中日ドラゴンズへの入団が決まった
小笠原 慎之介さん
善行団地出身 東海大相模高3年 

負けじ魂で掴んできた頂

 ○…プロ野球ドラフト指名直後、堂々と「新人王」の3文字を目標に掲げた。背番号は1998年に新人王を獲得し、今年退団した川上憲伸投手がつけていた「11」。谷繁元信監督から開幕ローテーション入りを期待され、「プレッシャーでテスト勉強どころじゃない」と苦笑いするが、「1年目からローテーションに入って勝ち続け、長く野球をやりたい」と、連日夜遅くまでトレーニングに励んでいる。

 ○…大きな身体が同じ団地に住む善行スポーツ少年団関係者の目にとまり、野球を始めたのは小学1年生の時。「投げるのが楽しかった」と学校が終わると毎日2時間、家でシャドーピッチングを繰り返した。4年生でプロを目標にしたが、間もなく転機が訪れる。試合中、制球が定まらない状態に相手ベンチからヤジが飛んだ。「何を言われたか覚えていないが、悔しかった」。ベンチに下がって泣いた記憶は今も”事件”として心に刻まれている。「絶対に負けない」。人一倍の負けん気が頭角を現した。

 ○…最も印象に残るのは中学3年の時、湘南ボーイズで掴んだ全日本選手権ジャイアンツ杯での優勝。「日本一の喜びを何度も味わいたいと思った」と話す。その思いを胸に高校へ。「気にしないようにしても気になった」という、共にプロ入りするライバル・吉田凌投手らと切磋琢磨しながら頂点を目指したが、2年生で出場した夏の甲子園は初戦敗退。「本当にこんな練習で優勝できるのか」。自問自答を繰り返す日々には翌年、同大会の優勝投手になることで終止符を打った。

 ○…3兄妹の長男。10歳年下の妹からせがまれて相手をするオセロでも「絶対負けませんよ」とニヤリ。入団する中日には小学生の時からその背中を追ってきた善行出身の高橋周平内野手がいる。「面倒見が良い先輩だった。心強い」と笑顔。「自分の活躍を見て野球をやる子どもが増えれば嬉しい」。一球一球に負けじ魂を込め、プロでも頂を目指す。

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