藤沢翔陵高校山岳部部長を務め、8月にキリマンジャロ登頂に成功した 相澤 明徳さん 17歳
熱意を胸に 名峰に立つ
○…アフリカ大陸最高峰キリマンジャロの登頂に成功した。きっかけは藤沢翔陵高校山岳部の顧問で、登頂の経験を持つ教諭との出会いだった。名峰の話に心を躍らせ、以来「キリマンジャロに挑戦したい」と顧問を説得し続けた。また、山頂付近に存在する美しい氷河が、地球温暖化などの影響で2020年までに消滅する恐れがあると知ったことも、挑戦への決意を後押しした。「氷河が無くなる前に登っておきたい」。燃える思いを胸に8月14日、タンザニアに降り立った。
○…顧問とOB計4人のほか現地のポーターら22人とともに、19日に登山を開始した。途中、持ち前の明るい性格でガイドらとすっかり意気投合。「チャーリー」というあだ名で可愛がられ、キリマンジャロ登山で歌うという現地の歌をともに口ずさんだり、キャンプ地でダンスも楽しんだりした。夜は雲一つない満天の星空に目を奪われ「人影が地面にはっきり見えるほどの明るい月明かりを初めて見た」。無数の流れ星が飛び交う空の下、全身で大自然を感じて歩いた思い出を、目を輝かせて話す。
○…道のりは楽しいばかりではない。標高が上がるにつれて高山病に苛まれ、息苦しさや眠気、強烈な吐き気と戦い、何度も倒れそうになった。その度に、大声で励ますガイドの声が耳に届いた。「絶対に諦めるものか」と奮い立ち、朦朧とする意識を幾度となくつなぎ止めた。気力を振り絞って山頂に登り詰めると、眼前に広がる絶景に「涙が出そうになった」という。
○…湘南台生まれ。幼いころから野山の散策や昆虫採集など、自然との触れ合いが大好きだった。山岳部で月に数回、丹沢や奥多摩などで登山するほか、休日は趣味のボルダリングも楽しむ。今回の挑戦で国際交流にも興味を深め「これからはもっと英会話の勉強に励みたい。大学でも山岳部に入り、他の国々の山にも挑戦したい」と、世界を見据えて夢を膨らませている。
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