7月16日に開館1周年を迎えた「藤澤浮世絵館」(辻堂神台2の2の2 ココテラス湘南7F)。年間来場者数が当初見込んでいた2万人の2倍となる約4万人を超えたことが分かった。
同館では、これまでは市民の目に触れる機会が少なかった藤沢市所蔵の2000点に及ぶ浮世絵や絵草子などを公開している。藤沢に縁の深い作品を展示することで市民が郷土史に親しむ場にしてほしいと開設された。
昨年7月の開館以降は有名作品を集めた開館記念展や、漫画的な面白さがある作品を集めた「おもしろ東海道と浮世絵双六勢ぞろい」などを実施。作品を額縁展示することで間近で鑑賞でき、絵にまつわる解説付きの映像上映や実際に遊べる双六を設置するなど、体験型施設として幅広い世代に親しまれている。
来場者数を会期別に見ると、開館と同時開催された「絵師たちに愛された藤沢 北斎・歌麿・広重・国貞第1期」(44日間)が最も多く、1日平均200人以上。同館が行ったアンケートによると高齢者の来場が最も多いが、子連れの家族もよく見られたという。
担当者は「浮世絵が全国的に再ブームとなっていることや開館という話題性も一助となったのでは」とし、「4万人という数字は広く市民に見ていただけた証。これからも作品展示だけでなく、好評だった擦り絵体験や浮世絵双六で遊ぶコーナーなど、体験的に浮世絵を楽しめる仕掛けも充実させ、より多くの人に浮世絵を身近に感じていただきたい」と話した。
1周年記念展示も
同館では現在、「藤沢・相模の地図と歴史」と題した展示を行っており、8月20日(日)には中学生向けに学芸員が作品の解説を行う(小学生も参加可)。午前11時からと午後3時から、各回先着40人。申し込み不要。9月30日(土)から10月22日(日)は、開館1周年記念展示「川崎・砂子の里資料館コレクション魅惑の世界『江の島と名品浮世絵展』」も開催。
午前10時から午後7時(入館は6時30分)、入館料無料。月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)、年末年始休館。駐車場なし。
問い合わせは同館【電話】0466・33・0111へ。
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