卒業や買い替えで不要になったランドセル。第2の”人生”は異国の子どもたちのために――。
市内の小中学校に通う子どもたちから寄せられたランドセルが、近くアフリカ・ギニアに向けて送られる。元外交官でタレントのオスマン・サンコンさん(69)と鵠沼海岸在住の歌手、北山みつきさん(50)が呼びかけ、約60個が集まった。寄贈品は船便で年内にも現地に届く予定だ。
長年母国への支援活動をしているサンコンさんと仕事をしたのが縁で、「生まれ育った藤沢からも何かできないか」と北山さんが発案。趣旨を説明しに学校を回り、鵠沼小学校など3校から協力が得られた。
アフリカの学校では鞄や文房具が足りず、日本各地から送付されたものが重宝されているという。今回は地元企業からの協賛金を発送料に充て、近所にあった文房具店から寄付されたノートなども併せて送る。
梱包など慣れない作業に苦労もあったが「向こうの子どもたちの笑顔が見たくて」と北山さん。「たくさんの協力に感謝で胸がいっぱい。現地では運動靴なども不足しているので、今後支援が広まれば」と話した。
支援に関する問い合わせは、NPOギニア日本交流協会【電話】03・5157・5061へ。
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