交通不便解消のため、六会地区で今年4月から予約利用する乗合タクシー「おでかけ六会」の運行が始まった。西俣野北部地域とスーパーや郵便局のある駅前を結ぶもので、運営する地域住民による協議会は「住民に広く周知していきたい」と話している。
運行している六会東部の西俣野北部地域は、急坂と道幅の狭い地形でバスが通っておらず、高齢者や子育て世代の交通手段の確保が長年の課題となっていた。
2012年度から住民らが検討を始め、地域住民へのアンケート調査を重ねてきた。市も現状を改善する必要があると判断し、16年11月から17年10月まで1年間の実証運行を実施。この結果を踏まえて、市の補助金を得て本格運行に移行した。
乗り合いタクシーは通常のタクシーとは異なり、乗車時刻と場所が決まっており、相乗りしながら目的の停留所で降車する。市内では16年度から善行地区で同様の取り組みが行われており、六会地区は2例目となる。
おでかけ六会はタクシー会社の(株)湘南相中が運行事業者となり、資格を持った運転手が運行する。最大4人まで乗車可能で、定員を超える予約が入った場合は台数を増やす。利用するには乗車の1時間前までに同タクシー会社への予約が必要で、利用者は乗車時刻と場所を伝え、指定の時間に停留所で待ち合わせる。
停留所は六会マンションや西俣野上町内会館など同地区に20カ所と、市民センターや郵便局を含む六会日大前駅付近6カ所に設置。毎週月・水・金の午前8時から午後4時の間(12時台を除く)の1時間ごとに一往復する(予約がある場合に限る)。
会員は運営にも携わる正会員と利用のみの準会員に別れている。正会員は3千円の年会費が必要で、利用料金は正会員が300円、準会員は500円。小学生以下は100円、未就学児は無料で利用できる。
「気軽に利用して」
現在、会員の登録者は正会員38人と準会員92人の130人。月間の利用者数は50人程度で、主に高齢者の通院や買い物の手段として利用されているという。
同協議会の大原直美運営委員長は今後について「利用者数を増やし、便数を増やしていきたい。気軽に利用してもらえたら」と呼び掛けた。
|
|
<PR>
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>