旧東館の建て替えを中心に再整備を進めてきた藤沢市民病院(常田康夫病院長)の工事が完了し、今月21日に竣工式典が行われる。新病棟は免震構造を取り入れ、正面入口まで路線バスの乗り入れが可能となるなど安全性・利便性が向上した。
同病院は1971年に開院。人口の増加と共に、西館の増築、東館の改修を行ってきたが、施設の老朽化により2012年から再整備が始まった。工事は、同一敷地内に病院の中核となる新たな東館を建設する計画で、解体と建築を繰り返す中で、電気・ガス・水道などの切り替えで難工事となっていたが、昨年、新館が完成し共用開始となった。今月まで、残りの正面玄関と一部の外構工事が行われていた。総事業費は約120憶9600万円。
新病棟は、免震構造を採用し災害時でも診療を継続し、医療拠点病院として機能するように整備されたほか、外来機能を東館の1階から2階に集約。診査室や検査室は3階に集め、患者にわかりやすい配置にした。旧東館と比べ、各病室が約1・6倍の広さとなったほか、外来ホールや診療待合スペースなども拡充された。
また、正面入口前のロータリーには、路線バスの専用レーンと停留所を設け、バスが乗り入れが可能になり、平面駐車場も増設された。
今年4月には、救急外科と乳腺外科を新設。診療体制を強化している。
常田病院長は「救急医療とがん医療の2つの柱を中心にした病院運営を進め、質の高い医療が提供できるよう、今後も医療機能の充実に取り組みたい」と話した。
21日の竣工式典は、関係者を招きテープカットや定礎板除幕式を予定している。
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