陸上5000m「挑戦できる幸せ」かみしめ
鵠沼石上で「革のクリニック」を営む仲本智之さん(55)が9月からスペインで開催される「世界マスターズ陸上」の5000mに出場する。国内の様々な大会で入賞を果たしてきたが、国際大会は初めて。世界中の「足自慢」が集う大舞台を前に「自己ベストを出して、メダルを獲りたい」と意気込んでいる。
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158cm、56kg。がっしりとした体格が積み重ねてきたトレーニングをうかがわせる。「体格がランナーらしくないとからかわれる。僕にとってトラック競技は格闘技みたいなもんですけどね」とからから笑う。
きっかけは24年前、当初はダイエットのためだったが、すぐに競技の楽しさに魅せられた。「きちんと目標を定めて一歩一歩進めば結果がついてくる。それが醍醐味」と仲本さん。体重が12kg落ちた今も毎朝2時間のトレーニングを欠かさない。
9年前には陸上競技連盟に登録し、本格的に競技に打ち込んだ。2年前新潟県で行われた全日本マスターズ陸上では全国3位に入り、昨年からは全国都道府県対抗マスターズ駅伝の県代表。また今月18日に大和市で開催された神奈川マスターズ陸上選手権では55―59歳の部で優勝、全体でも2位の好成績を収めた。
満を持しての大舞台。5000m自己ベストの17分1秒を出すことができれば、メダルも十分射程圏内だ。どんな相手が出るか、ベストの体調で臨めるか、正直不安もある。ただ、こうも思う。
「この年になって目標に向かってあれこれと不安になれるのが幸せなこと。チャレンジできる幸せをかみしめて、心を込めて走りたい」
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