ノンフィクション作家で評論家の保阪正康氏(78)による講演が8日、藤沢のミナパークで開かれた。「平和憲法と天皇制」と題し、憲法の成り立ちや天皇制の歴史を振り返るとともに、憲法改正を進める安倍政権の姿勢に疑問を呈した。
立憲民主党憲法フォーラムの一環であべともこと共に歩む会が主催した。 保阪氏は今年明治維新から150年を迎えたことを踏まえ、「自由民権運動に携わった人々のエネルギーは近代日本の礎になった。戦後民主主義は何も米国から受け継いだものではない」と指摘。「結果的に日本は軍国主義を歩んだが、草創期は別の国家選択の可能性もあった」とし、明治150年を多角的に振り返ることの重要性に触れた。
また、現行憲法は「先達の労や戦争で失われた多くの犠牲の上に成り立つもの」と強調。「(米国の)『押し付け憲法』と断じ、改憲に踏み切ることは軍国主義の反省に何も学んでいない、歴史を軽んじる行為」と現政権を批判した。
また現行憲法を「非軍事憲法」と位置づけ、「自衛隊を条項に書き加えることは、言い換えれば憲法違反の証明。非軍事を徹底的に貫く努力を続けることが、後世や他国に平和憲法と認められることに繋がる」と訴えた。
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