4日に行われた県高校駅伝(男子2区)で2年連続区間賞に輝いた クレイアーロン竜波さん 片瀬海岸在住 16歳
日本一に向け一歩ずつ
○…「スピードや心肺能力、全てにおいてトップクラスの逸材だ」。30年来、強豪・相洋を指導してきた名監督にこう言わしめる未完の大器は今年も確かな実績を示した。県高校駅伝2区(3000m)で2年連続となる区間賞。雨で滑りやすい悪条件をものともせず、昨年より5秒早い好タイムを出してみせた。チームは都大路には届かなかったが、「次の関東大会に向けてしっかり準備していきたい」と前を向く。
○…先頃、男子800mで高校新記録を樹立したばかり。中距離と長距離、いわば”二刀流”を使い分ける、ランナーの中でも稀有な存在だ。頭角をあらわしたのは片瀬中に通っていた3年生のとき。それまでは県大会にも手が届かなかったが、身体の成長とともにタイムが伸び、次第に「全中に出場したい」と目標が明確になった。実現させた結果、1500mでは決勝レースまで残り、800mは全国2位に。「もっと強くなりたい」。確かな成長の手応えは、自らを一層競技へとのめり込ませた。
○…米国人の父と日本人の母を持つ、3兄弟の長男。一家揃っての海好きで休みの日は息抜きを兼ねて自転車で海まで足を運ぶのがお気に入りの過ごし方だ。入学してからはほとんど休みなく練習にかかりきりだが、「今は陸上に全力を尽くしたいから」と意に介さない。
○…現在2年生。高校生活で目標にしていたインターハイ優勝はすでに達成した。「でも、それで終わりという訳にはいかない」と見据える次の目標はシニアの舞台。「まずはそこで戦えるようになること」。この先の競技人生で、自分がどこまで行けるかはまだ分からない。ただ、目の前にある目標を一つひとつ乗り越えることが、いつか日本一にたどり着くための最短ルートだと分かっている。
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