有隣堂トレアージュ白旗店で毎月「音読」講座を開いている 倉田 葵さん 大庭在住 24歳
音読の魅力伝えて
○…声に出して読む楽しさを伝えようと、白旗のショッピングモールにある本屋で、月に一度、音読の講座を開いている。声優で講談師の一龍斎(いちりゅうさい)春水(はるみ)さんが講師として2年ほど前に始め、その後をついで半年になる。「教えることの難しさを実感している。まだまだ若輩者だが、音読の技術だけでなく、表現することの楽しさも伝えていきたい」とほほ笑む。
○…幼い頃から人見知りで引っ込み思案な性格だった。高校で友人から演劇部に誘いを受けたが、「人前に出るのは恥ずかしい」と音響や照明など裏方として協力することに。ところが、部員が即興劇を練習する姿を見ているうちに興味を持ち、演技の魅力にはまってしまう。その頃は自身の進路に悩んでいる時期でもあった。「自分には何ができるのか」「どう生きたいのか」「どんな道へ進めばよいのか」。答えの出ない問いを繰り返していたという。そんな時、友人が教えてくれたのが声優という職業だった。
○…高校卒業後に専門学校へ通い、その後に通った養成所で一龍斎さんに出会った。藤沢という同じ郷里の話題で話がはずみ、講座のサポートをするように。傍らで見本役や参加者へアドバイスをするうちに、一龍斎さんの後任の講師に抜擢された。今は医療事務の仕事をしながら、ボランティアで講座を行っている。「学んだことが、人の役にたち、地域に貢献できれば素晴らしいこと。一生懸命やりたい」と思いは熱い。
○…屈託のない笑顔が印象的だ。趣味はカラオケ。「お腹からしっかり声を出すことで、腹筋が鍛えられ、脳の活性化にも役立つ」という。講座を共に務める同い年の仲間と「こえ出し隊」というコンビも結成。歌や芝居、朗読など声を出すことの魅力を発信していく。
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