羽鳥在住の瓜田綾子さん(48)が、日本由来のハーブ文化を根付かせようと、薄荷(ハッカ)のブランド化に取り組んでいる。8日に開かれた湘南ビジネスコンテストでは、そのビジネスプランが評価され「なでしこ起業家賞」と「来場者賞」に輝いた。「藤沢ならではの地域資源を作っていけたら」と意気込んでいる。
瓜田さんが取り組んでいるのは、「和ハーブ」と呼ばれるシソやミツバ、ショウガなど、日本古来の有用植物の価値や文化を広めること。今年4月には「湘南和ハーブの会」を設立した。
特に目を付けたのがハッカ。かつて北海道北見市では世界シェアの7割を生産していたといい、身近で育てやすい利点があるという。
瓜田さんが考える「湘南和ハーブプロジェクト」では、ハッカを旗印にブランド化し、お茶などの商品を販売。さらに植物観察や座学、飲食などを取り入れた散策イベントも行っていく。「洋ハーブは有名だが、足元にある身近な和ハーブはほとんど注目されていない。ここにビジネスチャンスがある」と瓜田さん。
現在は、市内葛原に畑を借り、6株を栽培中。熱を下げる効用のある特性を利用し、身体に液体をスプレーできる商品「薄荷ミスト」の商品化を進めており、2019年には1200本の生産を目指している。また講座やエコツーリズムなども予定しているほか、この活動に興味を持つ慶応大学の教授や学生とも連携し、和ハーブの有効性を科学的に分析し証明していく計画もある。
アロマに魅せられて
瓜田さんは、妊娠、出産をきっかけに、植物の香りで心身のリラクゼーションやストレス解消などを行うアロマテラピーの魅力に引かれ、学び始めた。好きなことに熱中するタイプで、数年で講師の資格を取得。09年にアヤアルケミスト(株)を設立し、辻堂でアロマテラピー教室を開いている。
◇ ◇ ◇
湘南和ハーブの会の発足を記念した講演会が12月15日(土)、藤沢商工会館ミナパークで開かれる。午後5時から。参加千円。
瓜田さんが同会の活動報告や未来ビジョンを語るほか、慶応大学教授の渡辺光博さんと医学博士の古谷暢基さんが和ハーブの魅力を講演する。
問い合わせは瓜田さん【携帯電話】090・2940・1133へ。
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