「誰かに当たる〜10億円。買って当てよう〜10億円」――。
耳に残る独特の声音と節回し、金色の帽子とジャケットというド派手ないでたち。ジャンボ宝くじが売り出される夏と冬のシーズンに路上に立ち、道行く人に購入を呼びかける名物おじさんがいる。グッドラック有限会社宝くじ事業部事業部長の志賀正巳さん(65)。フジサワ名店ビルに販売場を設け13年、今や多くの市民に知られる存在だ。
◇ ◇
原点は19歳で始めた調理器具の訪問販売。販売会社と事業主契約を結び、売れなければ無収入の完全歩合制という厳しい条件の中で、営業のノウハウを磨いたという。優秀なセールスマンとして、後輩の指導などもするようになるが、30歳を過ぎたころ、親会社の業務撤退をきっかけに辞職。その後、教育本の販売などを経て、約25年前、知り合いから営業能力を買われ始めたのが、宝くじの店舗開発だった。
横浜市をはじめ、静岡県や愛知県に売り場を開拓。営業マンとしての分析や読みが当たり、売り場はどれも賑わった。店前に立ち呼び掛けるスタイルはその当時から。印象的な金色のジャケットは、還暦祝いにプレゼントされ、着るようになったという。
「今の仕事は営業の粋だと思う。道行く人の印象に残り、心に残るような呼びかけをしたい」。そんな志賀さんの思いが藤沢市民の心に届いているのかもしれない。
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志賀さんの宝くじ売り場はフジサワ名店ビル地下1階。21日の販売終了まで、午後9時まで営業している。
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