2018年も残すところ10日余り。セーリングワールドカップ江の島大会の開催や公共施設の再整備、猛暑や台風など災害対応、大型商業施設のリニューアルオープン、スポーツの地元勢躍進など、藤沢市内でも様々な話題が駆け巡った。本紙面から1年の主要な話題を振り返る。
トップセーラー集う
9月、東京五輪に向けたテスト大会としてセーリングワールドカップ(W杯)が江の島沖で開催された。大会には、世界44カ国から466人がエントリー。世界のトップセーラーが種目ごとに熱戦を繰り広げた。
藤沢ゆかりの選手では女子470級で吉田愛・吉岡美帆ペアが銀メダルを獲得。2年後の大舞台に向け、弾みをつけた。
一方、五輪への市民参加を促す藤沢市は、機運を盛り上げようと4月に市民応援団「藤沢ビッグウェーブ」を発足。登録者数は増加を続け、11月には1万人を突破した。
セーリングW杯は来秋にも開催を予定している。
猛暑で整備前倒し
今夏は全国的に記録的な猛暑に見舞われた。市内でも7月、熱中症による救急搬送数が前年比2倍超となるなど患者数が急増した。同月、愛知県では小学1年生の男児が熱中症で死亡する事件も発生。こうした事態を受けて藤沢市は8月、市内小学校のエアコン設置を前倒しすることを決めた。未整備だった14校のうち、8校は来年度中としていたが、来年5月末までに完了させる。
市民病院リニューアル
老朽化に伴う藤沢市民病院の再整備が7月、完了した。敷地内に病院の中核となる新たな病棟を建設する計画で7年がかかりで完成。総事業費は約120億円を要した。
新病棟は免震構造を採用。患者に分かりやすいよう、外来機能や診察室などを再配置したほか、病室も従来より1・6倍の広さになった。
また同院では4月から救急外科と乳腺外科を新設。施設整備と共に診療体制の強化を図っている。
117店舗が一新
辻堂神台の大型商業複合施設「テラスモール湘南」が4月、2011年に開業して以来初の大規模リニューアルを実施した。全店の約4割にあたる117店舗が一新。飲食店を増設したほか、ファッションブランドを充実、ワークショップなども楽しめる「くらしテラス」を新設するなどした。
遠藤に農家レストラン
遠藤の田園地帯に5月、国家戦略特区を活用した「農家レストラン」がオープンした。農地での出店を緩和する特例措置を受けての開業で全国6番目、関東では初。農業や遠藤地区の活性化に役立てようと、3年かけて開業にこぎつけた。
ビュッフェ形式で新鮮な地場野菜や畜産品、麹や醤(ひしお)といった発酵調味料を使った健康志向の料理が楽しめる。
かこさとしさん死去
「からすのパンやさん」や「だるまちゃん」シリーズなどで知られる絵本作家のかこさとしさんが5月、慢性腎不全のため藤沢市内の自宅で死去した。92歳だった。
1959年のデビュー以来、世代を超えて楽しめる600以上の作品を発表。晩年まで創作活動に励んでいた。
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