江の島出身のサーファー、内田一音(かずね)さん(46)=鎌倉市津=が昨年12月、障害者サーフィン競技の世界選手権で2連覇を達成した。股関節に先天的な障害を抱えながら、湘南の海で磨いたテクニックを武器に快挙を成し遂げた。
米カリフォルニアで開催された「アダプティブサーフィン世界選手権」は障害者サーフィンでは世界最高峰と言われる。内田さんはボードに膝立ちか立って乗る「AS―1クラス」に出場した。
女子クラスは一昨年新設されたばかり。連覇がかかった今回は、大きな重圧を感じていたものの「絶対優勝すると心に決めていた」と振り返る。現地の声援も力に変え、持ち前のテクニックで女王の座を守り切った。
内田さんは先天性の脱臼により股関節がすり減って、骨・関節が変形し歩行障害などが生じる「変形性股関節症」を抱え、左右の足の長さにも差がある。それでも27歳から本格的に競技に取り組み、2010年には健常者のプロ資格を取得。現在は日本サーフィン連盟の湘南鎌倉支部長として大会運営や競技普及などにも尽力している。
夢実現へ弾み
内田さんの次の目標は地元、鎌倉・由比ガ浜を障害がある人も海を楽しめる「バリアフリービーチ」にすること。海外では車いすでも海に入れるよう環境が整備されている場所もあり、「衝撃を受けた」。昨年は1日限定でイベントを企画。今後は「常設型」を目指し、スポンサーを募りながら実現を目指すという。「協力があるだけ、可能性が広がる。地元にとってもプラスとなる形にしたい」と意気込んでいる。
活動の詳細は「Facebook 内田一音」で検索。
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