藤沢駅周辺にある駐輪場の混雑解消や放置自転車の減少を図るため、藤沢市は先月28日、駐輪場のシェアサービスを展開するアイキューソフィア(東京都新宿区)と協定を締結した。今後駅周辺のビルや店舗の空きスペースなどを活用し、南北で計200台分の増設を目指す。同社によると行政との協定は大和市に続いて2例目。
導入するのは、同社が提供する駐輪場シェアサービス「みんちゅう」。同社によると首都圏を中心に全国約400カ所で導入されており、利用者はスマートフォンの専用アプリから登録されている好きな駐輪場を選ぶ。ワンタッチ操作で予約から支払いまでが手軽にできる利便性が売りだ。
一方、貸す側にとってもラックなど駐輪場設備が不要で、設置費用をかけずにわずかなスペースでも収益を得られるメリットがある。
市によると、藤沢駅周辺には市営と民営合わせて17カ所約6100台分の駐輪場がある。ただ、通勤通学時間を中心に満車状態が慢性化。新規増設のための場所確保が難しく、既存施設の拡充で対応してきたが、需要に追い付いていない実情があった。また放置自転車は減少傾向にあるものの、ここ数年間は年間2万台前後で推移している。
同日の締結式で鈴木恒夫市長は「駐輪場の増設は市民からの要望も多かった。協定は双方にとってメリットがあり大変喜ばしい」、同社の中野里美社長は「場所を提供するオーナー様が多ければその分駅周辺に近くて便利な駐輪場が増える。市民に喜んでもらえるよう力を尽くしたい」と述べた。
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