元号が「平成」から「令和」となり迎えた新時代。これまで、あまり光が当たっていなかった分野に、いち早く価値を見出し、従来とは違った視点や発想で、ビジネスを生み出している企業がある。これからの未来を担う市内の革新的な企業を紹介する。
レジャー業界のビジネスの新形態を提案する(株)デジサーフ=辻堂神台=の代表取締役・高橋佳伸さん(52)。都心の商業施設の屋上や公園、遊休地を活用し、時間制のバーベキュー場「デジキュー」をメインに、アウトドアとITをかけ合わせた事業を展開している。
デジキューは同社の予約システムで囲い込んだ利用者を手つかずの状態になっていたスペースに開設したバーベキュー場に誘客するもの。場所の有効活用はもちろん、予約システムで管理することにより、予約人数の把握などができるため、効率的な人員管理ができるようになる。
また、施設や調理器具、食材に課金する形式とも異なり、諸費用を含む利用料を払うだけの「時間課金制」にすることで、利用者は、料金を気にすることなく、バーベキューを満喫することができる。
さらに、周辺施設への波及効果もあるという。例えば商業施設の屋上の場合、飲食はもちこみ式にすることで同じ商業施設の食品売り場や近くのスーパーの売り上げアップにもつながる。実際、都内某百貨店の利用者は6割が新規の来店者になり、施設内のスーパーの売上は導入前に比べて5%上がったという。
これまで費用の問題などで事業化が難しいとされてきた遊休地を利用し、バーベキューのプラットホームで施設側や運営側の「やりたい・売りたい・投資したい」という双方の思いをマッチングさせた新しい空間をプロデュースする同社。現在は都心を中心に全国50カ所以上手掛けるまでになった。高橋社長は「どこも初年度より売上や利用者は倍以上に上がっている。認知されるごとに利益率に貢献している」と話した。
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